平成27年9月17日~10月2日の期間で、本学科の4年生がシンガポール研修を行いました。 本取組は国際的に活躍出来る人材の育成を目的としたものであり、単なる旅行ではなく、研修として実施しています。 研修先はシンガポールのTemasek Polytechnic (TP)という学校であり、そこで英語の授業をうけたり、企業見学、現地の学生との交流など、さまざまなことにチャレンジします。 Day 1 (Fri) 熊本空港にて、現地集合。集合時間に無事全員そろい、チェックインや保安検査を経て飛行機に乗り込みます。 羽田空港に到着し、ここで最初の班行動。各班で夕食を取った後、国際線ターミナルに移動して、指定時刻に指定場所に集まることができ第一関門はクリアです。 機内泊の後、早速、交流開始! シンガポールでの最初のミッション。「公共交通機関を使った研修先(TP)への行き方」を現地の学生に教えてもらいながら、無事に全班到着することができました。 Day 2 (Sat) 宿泊施設の周辺を現地の学生と一緒に散策。リトルインディア、チャイナタウン、アラブストリートなどを中心として、博物館を見たりシンガポールの歴史や文化を体験しました。 Day 3 (Sun) シンガポールのバスやMRT(電車)など公共交通機を使うことにも少し慣れてきたようです。 今日は、セントーサ島のビーチで交流。 言葉だけではぎこちない英語でのコミュニケーションも、一緒に体を動かすことで、自然と心が打ち解けているようです。 翌日からの英語の授業で表現力が鍛えられれば、さらに深い交流ができるようになりそうです。 みんなが楽しく交流できているようで何よりです。 Day 4 (Mon) いよいよ、TPの教室にて現地の先生による英語の授業の開始です。 最初は緊張しているようでしたが、TPの学生が同じテーブルに着くとすぐに活性化しました。 初日は人や物の表現や、活動や状況を説明する方法についてのレクチャーでした。 授業の最後はロールプレイ(寸劇)のサンプルで表現の練習をしていました。 ホテルでは「オリジナルストーリーを作成する」という宿題に一生懸命取り組んでいました。 英語の授業にて、各ペアがオリジナルストーリーのロールプレイを実演しました。 多くのペアがセリフを覚えた状態でカンニングペーパーなしで、上手に演じていました。 その次は、ディベートなど、質問や自分の意見を述べる方法のレクチャーでした。 これは、翌日に実施するアンケート調査でも役立つものです。 少しずつですが、より長い文章を自分で話せるようになってきているように思われます。 Day 6 (Wed) 午前中に、アンケート調査の作法を習い、シンガポールの学生と日本人の学生の両方にアンケート調査を行い、両者の違いについて、分析を行いました。 TPのキャンパス内で通りすがった学生に対して、「私は英語の勉強中で、アンケートに協力していただきたいのですが・・・」と、一生懸命英語で声掛けを行っていました。 日本でも知らない人に声をかけるのは勇気がいることですが、みんな積極的によく頑張っていると感心している次第です。 午後は、英語の発表スライドの作成の作法についてのレクチャーでした。 本日調査した内容に関して、スライドを作成するという宿題が出ましたが、TPの学生と一緒に頑張って取り組んでいます。 Day 7 (Thu) シンガポールの祝日なので、授業はお休み。 TPの学生とショッピングやボーリングを行う等、自由に活動していました。 夕方になると、早めに帰ってきたグループから、スライド作成に励んでいました。 TPの学生はものすごく親切で、丁寧に接してくれます。大変ありがたい限りです。 ヘイズ(煙害)が悪化し、近くの建物も霞んで見えます。。。心配ですね。 Day 8 (Fri) 全員スーツを着て、現地での英語の授業の最終日に挑みます。 午前中は、各テーブルでお互いにプレゼンテーションの練習を行い、良いところと悪いところを伝え合うことで、より良い発表になるように練習を重ねていました。 午後は一人ずつ前に出てプレゼンテーションを行いました。 英語の授業の初日と比べると、より長い英文を自分で作ることができるようになり、自分の言葉として表現できるようになってきたように感じられました。 発表後は1人1人修了証を受け取って、無事、現地での英語の授業を終えることができました。 夕方からは、世界的に活躍しているアーティストの講演に参加させていただきました。 ダンスやアートという、自分たちとは異なる分野で活躍している人の話を聞くことができて、新しい刺激を受けたと学生も喜んでいました。 Day 9 (Sat) 前日まで、ヘイズの状況が芳しくなかったため、もともと予定されていた市内散策イベントは、ミュージアムや科学館の見学などの室内イベントに変更。 午後は空気もきれいになったので、各班で自由に交流をしていました。 Day 10 (Sun) 休日。 たまった疲れをいやしたり、TPの学生とお出かけしたり、各々で休日を楽しんでいました。 リーダーシップや自主性を育む取り組みの1つとして、本日の朝のミーティングは学生に任せて実施しましたが、情報伝達や必要事項の確認など問題なくできていました。 明日はいよいよSTEPS(英語の発表による技術的な交流)です。 発表者は夜遅くまで、TPの学生と一緒に発表練習に励んでいました。 Day 11 (Mon) STEPS (Science & Technology Exchange Platform for Students) の本番。 発表者は出発前から、発表の練習を行ってきました。それぞれ、自分の英語で一生懸命発表を行い、聴衆も頑張って質疑応答にもチャレンジしていました。 どの発表もよくできていたということで、好評をいただき、発表者には全員賞状が贈られました。 昼食は学内の学生食堂でみんなで一緒に食べました。 午後は、企業見学としてHewlett-Packard Singaporeを訪問しました。 超大型プリンタや細やかな顧客対応に興味津々に聞き入っていました。 Day 11 (Tue) 本日よりものづくりプロジェクトが始まります。 まずは、PICコントローラの基本的な使い方の説明から始まりました。 英語での説明ですが、途中の質問や練習問題にも反応できています! Day 12 (Wed) ものづくりプロジェクトのグループワーク。 身近な問題に対して、役に立つシステムを提案し、PICを使ってプロトタイプを実現します。 本当に役に立ちそうなものから、面白いものまで、各グループそれぞれ独自の問題について取り組んでいます。 翌日のプレゼンテーションとデモンストレーションに期待です。 Day 13 (Thu) グループワークで作ったシステムについて、プレゼンテーションとデモンストレーションを行いました。 プレゼンテーションは英語授業の特訓の成果もあり、多くの学生がほとんどメモを見ることなく、堂々と英語で発表を行っていました。 また、デモンストレーションについても、試作機の動作に合わせて、その場で考えながら英語で説明を行い、質問にも答えていました。 優秀賞を発表した後は、お別れパーティー。。。 それぞれの班で、TPの学生とお互いにプレゼントを渡し合い、涙を流しながら気持ちを伝えていました。 空港では、いよいよ最後の別れということで、ほとんど全員が涙を流して別れの挨拶をしていました。 このように、非常に濃い内容を学生が経験できるということで、非常に素晴らしい取り組みであると改めて実感しました。 |